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加護亜依

加護亜依は今最高に自由だ。芸能界復帰後、映画撮影、ライブイベント、テレビ出演、自伝的単行本の出版など、全方位に向かって活動を続ける加護亜依が、今度は単独名義としては初のDVD『加護ちゃんねる。』を発売した。すべてを乗り越え、"自分"を信じて体当たりのチャレンジを続けるナース姿の加護ちゃんは、先の見えない不安な社会さえ優しく治してくれるだろう。
写真/藤井 樹  text/加藤梅造

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今まで言えなかったことを全部言った

――『加護ちゃんねる。』では、街中で見かけたポイ捨てや未成年喫煙者を注意してお仕置きするというガチンコな収録が多くて、見ていてハラハラしましたが、最初に企画内容を聞いた時はどうでした?

 うわーきたきたきた! 加護亜依キター! って感じでしたね(笑)。今回この『加護ちゃんねる。』に関わってくれたスタッフさんがみんな熱くて、ものすごい本気でやってくれたんです。打合せで「ほんとは何がやりたいんだよ?」って、私は泣いちゃうぐらい追い詰められて。でも、新しいことがしたいという今の自分にはぴったりだったし、この企画をやる以上は思いっきりやりたかった。

――道端で突然知らない人にマナーを注意するって、相当勇気のいる撮影ですよね。

 企画を考えているうちは楽しかったんですけど、いざやるとなると怖かったですね。いきなりビンタしなくちゃいけないから、どんな反応をするのか全く予想がつかない。でも収録が始まると「私はビンタするんだ!」って完全に切り替わってました。ダメなものはダメだとはっきり言わなきゃいけないんだと。

――完全にキャラクターができあがってましたよね。未成年者に喫煙を注意した時に必ず言われるのが「あんたに言われたくないよ」っていう反応だったと思いますが、それは織り込み済みでした?

 確かにそう言われるのはごもっともですよね。でも、だからこそ言えるんだよって思ってたから、逆にそう言われることはすごくよかった。

――大勢の大学生相手に講義するという企画もかなり度胸がいりますよね。

 これは一番最初の企画だったんですけど、すごい緊張した。「こういうのやるから」ってディレクターから突然言われて「えー、なんで私が?」って感じでした。

――講義が終わった後に、「言いたかったことが全然言えなかった」と感想を述べてましたが、実際見てみるとかなり言いたいこと言ってますよね。

 言ってましたか(笑)。でもよかったなって思うのは、以前マスコミに「痔だった」とか「加護ちゃん中絶」とか書かれたことに対して今まで「そうじゃない!!」って反論する場がなかったんです。それを今回「加護ちゃんねる。」を通して言えたことで、自分の中では結構スッキリしてるんですよね。

――講義では、質問に答える形で「5年後何してたいっていうのはちゃんとあります」と言ってますが、すごく説得力がありました。

 そんなこと言ってました? 毎日頭の中が再生しているから、いろいろ忘れるものですね(笑)。でも昔は次の日のことしか考えてなかったんですが、今はちゃんと数年後の目標を立てている。その方がたとえ目標に達しなかったとしてもそこに近づけたと思うし、やっぱり上を上を目指していきたい。そう思えるのは、多分、いま夢があるからですね。

子供は仕事して大人が勉強する(!?)

――このDVDもそうなんですが、復帰してからの特徴として加護さん本人が企画に関わる機会が多いですね。

 ディレクターの方がずっとニューヨークにいた人で、考え方もアメリカ人っぽいというか、「細かいことは気にしねえ」ってタイプだったんですが、なによりも加護亜衣の今後がもっとよくなるためにってことでやってくれたので、そこはすごく感謝しています。

――樹海に行って自殺志願者に自殺をやめるように説得するという企画もちょっとすごいものがありました。何時間も待ってすっかり夜になった頃にようやく自殺志願者と出会って、そこでじっくり話をするんですが、すごくいい話をしていますね。

 とても怖かったんですよ。しかも座ってたらでっかいクモが近くを歩いていて「ひぃーっ」と思ったんですが、話しだしたらカメラも全然意識しないで真剣になっちゃいました。

――最初はバラエティ的な企画だと思ったんですが、この樹海の場面を見て、これはむしろドキュメンタリー作品なんだなと思いました。

 ドキュメンタリーでしたね。超真剣にやりましたから。あと、まさか自分がホリエモン(堀江貴文)さんと対談するとは思ってませんでした。

――話してみてどうでした?

 すごく頭のいい人だと思ったのと、意外と寂しがりやというか、普通の人間なんだって思いました。がんばって欲しいと思います。

一同 (笑)。

 私、自分がバッシングされてたので、誰かがバッシングされるのを見るとシンパシーを感じるというか、その人もその人なりの事情があるんだから、いい加減なことは言えないなと思います。ただメディアに振り回されているだけかもしれない。だって、この世界なんて嘘ばっかりだもん。だからそういうふうに思っちゃう。

――そうですよ!

 政治だって嘘ばっかりじゃん。

スタッフ 加護は政治家になるんだもんね?

 そう、政治家になりますよー。だって今私、投票できるんですよね。行かなくちゃ。「選挙の日って」って歌ってたし(笑)。

――最近はブログなどで社会の動きにも興味があると書いてますよね。

 そう、興味はあるんですけど、まだ知らないことが多くてなかなか足を踏み入れてないんです。昨日(11月5日)もオバマが大統領になったニュースを見て、なんでなったんだろうとか、今のダメダメな経済で何をやるんだろうとか考えたりして。だって今、円高なんですよね? 昔は円高って聞いて「エンダカ」っていう物があるんだと思ってましたから(笑)。でもたった1円の違いで世界が変わるっていうのはおもしろいなーって思います。

――それは謹慎期間中にいろいろ考える時間があったからですか?

 いや、私いつもそうなんですけど、謹慎中は何も考えられなくて、解雇になってはじめていろいろ考えられるようになったんです。何かが終わった後にいろいろ感じることが多い。

――今はいろいろなものを吸収したいって時期なんですか?

 多分中学校の時ろくに勉強してなかったから、今になってやっと勉強したいなって思うようになったんだと思います。そうだ、逆にすればいいんだよ!! 子供は仕事して大人が勉強する。そうすれば子供の時にいろんな経験して、大人になっていろいろ勉強しなきゃって思うから(笑)。

盗まれない唯一のものは自分の頭の中にある夢

――DVDの話に戻りますが、大学の講義で「自分が信じれるものってありますか?」という質問に対して、「自分が信じれるものは"自分"です」と即答していたのはすごいなあと思いました。

 最近思っていることなんですが、自分が盗まれない唯一のものは自分の頭の中にある夢。だから自分を信じないとダメだなってすごく思います。そうしないと後悔しちゃうし、私こう見えてすごく優柔不断なんです。ケーキ屋さんに行くと絶対選べない(笑)。でも仕事ではそうはいかないから。

――自分を信じるようになったきっかけって何なんですか?

 超普通なんですけど、『ミニモニ。ジャンケンぴょん!』の歌詞「自分を信じてゆくのだぴょん!」なんです(笑)。私、あの歌を歌ってからずっとそれが自分のテーマなんです。

――つんく♂さんは偉大ですねー! 同じように『I WISH』も自分を信じることがテーマの曲ですよね。

 『I WISH』の歌詞は単純だけど、すごくいいんです。するめイカみたいな(笑)。

――これは加護さんのファンの多くに共通することだと思うんですが、加護さんの謹慎中や解雇時も、『I WISH』を聴くことで加護さんのことをずっと信じることができたんですよ。

 ええー、すごい!! じーんときた。でも確かに深い歌詞ですよね。

――歌詞や言葉にはすごい力があるなと思います。加護さんの単行本『LIVE〜未成年白書〜』の中で僕が一番心に残った言葉は、喫煙事件等で「17歳はとんでもない年」だったけど、「私はこれからも17歳を忘れない。17歳は最高の年だったと思う。」と書いている部分でした。つらい経験でもあった17歳の自分を最高だと思えるようになったのはいつ頃からなんでしょうか?

 いつ頃なんだろう? 多分この本を出すにあたって、いろいろなことを振り返ったんです。それでいろんな人と話しながら自分の中でだんだん確信していったというか。当時はわからなかったことが、今自分の人生が本になることで初めて理解することができた。その時ですね。それは今こうやって仕事ができることで、そう思うことができるんですね。

――すごい精力的に仕事されてますよね。

 最近私が出たテレビを観たお母さんや親戚の人が言ったことですが、今まで私には芯がなかったのが、今は芯がしっかりしてるねって誉めてもらえました。

――一人でやる仕事が増えたっていうのも大きいですよね。もともと持っていた才能だとは思いますが、現場を回していく才能が開花したみたいな。

 本当ですか? でも自分としては変わらないというか、進化していたいんだけど、根っこは変わらずにいたいと思うんです。以前の私よりも一人として見られているっていうのもあるし、自分が何かしないと動かない。だから今はやらされてる感はないですね。

――今の加護さんは、見ていてめちゃめちゃおもしろいですよ。

 本にも書いたことなんですが、解雇されたことで、また新しい自分の可能性を出せる場所ができたと思う。解雇されなかったらずっと以前の「加護ちゃん」だったと思うし、今みたいな仕事は絶対できなかった。でも私はもっと違うことをしたいと思うし、チャレンジすることは大好きなんです。

――それはこのDVDから充分伝わってきます。今回、加護さんが喫煙のことを取り上げることで世間からはまたいろいろ悪口を言われると思いますが……。

 全然気にしないです。だって2ちゃんねるとかにいろいろ悪口を書かれますけど、嫌いだったらほっとけばいいじゃんって思う。

――だからこっちは『加護ちゃんねる。』なんですね。

 そう! しかも「。」ついてるし(笑)。

――是非Vol.2以降もどんどん出していって欲しいです!

★1988年2月7日生まれ。血液型AB型。身長155cm。趣味・料理、世界遺産を見る事。特技・泳ぐ事。12歳の時にモーニング娘。の第四期メンバーとして芸能界デビュー。ミニモニ。、タンポポ、W(ダブルユー)のメンバーとしても活躍する。2006年、週刊誌に喫煙写真を掲載され謹慎処分となる。翌年、2度目の喫煙報道がされ当時の所属事務所から解雇。2008年4月に芸能活動を再開し、公式ファンクラブ、ブログをオープン。以降、映画出演、テレビドラマ出演、自伝本出版、イベントなど幅広く活動している。

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『加護ちゃんねる。Vol.1』
AVBF-26980(DVD) ¥2,500(税込)
発売中!

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『加護ちゃんねる。Vol.2』
AVBF-29038(DVD) ¥2,500(税込)
2008年12月19日発売!

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