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喜多村英梨 in CHAOS;HEAD NOAH

喜多村英梨その目、だれの目──
PCゲーム発売からおよそ8ヶ月。アニメも好評放送中の妄想科学ノベル『CHAOS;HEAD』が来春、Xbox 360に移植される。タイトルは『CHAOS;HEAD NOAH』。そこで今回、物語の核となる最重要ヒロイン咲畑梨深を演じる喜多村英梨にインタビューを敢行。ここではゲームにまつわる3つのキーワード「渋谷」「ヲタ用語」「妄想」について語ってもらったぞ!
※誌面とは別バージョンのインタビューです!
(取材・文/前川誠 撮影/藤井樹)



●キーワード
「渋谷」

──『カオス;ヘッド』の舞台である渋谷にはどんな思い入れがありますか?
 一番よく行く街ですね。ヲタ的な場所だとアキバが一番多いんですけど、洋服を買ったり遊びに行ったりとか……。やっぱり自分の世代の街だと思いますし、広さ的にもちょうど良いんですよ。新宿は広過ぎるし、池袋は乙女ロードを除くとデパートが多くてオトナなイメージが強い。それと比べるとやっぱり渋谷が好きですね。食べ物のお店もいっぱいあるし流行にも近くて、ある程度の広さにいろんなものが詰まってる、おもちゃ箱みたいな街だと思います。『カオス;ヘッド』の題材としてもすごく合ってると思うし、演じていて親近感が湧きました。
──自分の庭で演技しているようなイメージ?
 PC版もアニメも相当リアルで、ハチ公前にある電車のように見慣れたリアルな風景の中になぜかセナがいたりするのが、すごく面白かったです。
 あと、これは場所じゃないけど「ガルガリ君(セナが好きなアイスの名前)」とか。そういう細かい所がすごくリアルで、面白いんですよね。


●キーワード
「ヲタ用語」喜多村英梨

──作中にはいろいろなネットスラングが登場しますが、喜多村さんは普段使われたりしますか?
 文章にしたときに一番出ますね。多分掲示板に書き込んだりヲタ同士で喋ったりするときも、みんな芸事をやっているノリだと思うんですよ。「お主なかなかやりますなあ」とか言ったり。ある意味テンプレがあって、そこを引き出して遊ぶ、みたいな。『カオス;ヘッド』だと、拓巳くんがグリムとチャットをしてるときにすごくそういう言葉が出てくるじゃないですか。わたしもそんな感じで、ブログとかコラムを書くときはよく使います。その方がインパクトも強いし、伝わり易いんですよ。あと、わたしキモチ悪いんで(笑)、奇声を上げるときによく使いますね。「キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!」もそうだけど、「ハァハァ、まじヤバイんだけどこのゲーム!」とか。
──それは独りでも?
 そうですね。部屋でゲームをやっていてレベルアップしたり攻略できたりしたときとか。普通の武将同士の会話なんですけど、「マジ姫なんだけどこの武将!」とか「これはマズイですよね、わかります」とか。
──最近一番大きな奇声を上げたのは?
 某武将のゲームです! あと中の人フィルターもあるんで、それでむらむらしちゃったりもしますね。


●キーワード
「妄想」

──『カオス;ヘッド』は「妄想」をテーマにしたストーリーですが、喜多村さんは普段、妄想するタイプですか?
 『カオス;ヘッド』のイベントでも皆で言っていたんですけど、生きていること自体が妄想みたいなものなんですよ。どこまでがリアルでどこまでが妄想なのかっていう境界なんて分からないじゃないですか。結局それを計るのは自分の物差ししかないし、そこで、自分で改めて振り返るとどこまでがリアルなのかが全く分からなくなりますね。
 あと、わたしは漫画を描くのが好きなんですけど、ふとした瞬間に妄想が煮えたぎってきたらチラシの裏とかにハァハァしながら描いてます。
──実生活で妄想することは? 例えば学生時代、同級生をかけあわせて……みたいな。
 あー、3次元興味ないんで(笑)。学生時代はキャラの妄想が一番多かったですね。好きなアニメの男性キャラ同士とか女性キャラ同士とか、そういうアウトローさが許されるのって、やっぱり自分の妄想の中だけじゃないですか。初恋というか、学生の頃好きになった人って、わたしと同じ漫画が好きでその漫画の話で盛り上がった人だったんです。その子はすごく絵が上手くて授業中も絵ばっかり描いていたのに、なぜか学年トップだった。でも別に爽やかな好青年って訳じゃなく、どちらかというと拓巳くん的な人でしたね。そして、別にその人を妄想の中で動かそうとも思いませんでした。
 ある意味拓巳くんもそうだと思うんですけど、自分と他人の間に無意識に壁を作っているんだと思いますね。あと、どこかで諦めているのかもしれない。だって相手はリアルに存在している人だし、その人の心の中なんて覗けないし、自分の思い通りになる訳ないよね、って。だからこそ2次元にいくのかなって、わたしは思ってます。キャラの場合は、アニメとかゲームっていうオフィシャルな箱の中では生きているんですけど、その箱から外に出したらこちらが何かしない限り動かないじゃないですか。そこでそのキャラに魂を込めるのは、自分の妄想しかないんですよね。空っぽだからこそ、自分の思い通りにさせることができる。だから、妄想は2次元の方が良いです。
喜多村英梨──3次元では、ネガティブな妄想もしないんですか?
 それはありますね。他人の目をうかがっちゃうというか。例えば挨拶をしたときに、相手が一瞬気付かなかったとかで挨拶が返ってくるのが遅れたりするじゃないですか。その一瞬のタイミングの遅れを「あれ、わたし何かしたかな……?」なんて妄想しちゃうことはあります。考え過ぎるというか。
 あとよく怖い話をするんですけど、話している間に自分の中で1時間30分くらいの映画が出来上がってしまっていて、クライマックスで「そのとき、あなたの後ろに……!」って言った瞬間にどんなアングルでどんなBGMでどんな状況にいるのかが見えてしまうので、自分で「キャー!」って叫んだりしてます。それで、そんな話をした後にトイレに行くとするじゃないですか。そうすると、「もしいま自分が腰を上げた瞬間に、便器の中にすごい怖いオバケがいたらどうしよう。しかもそのオバケが自分を引っ張り込んで、一生暗くて狭い便器の中で生きていくことになって……」って思ったり、あと……。
──充分実生活でも妄想してるじゃないですか。
 あ、そっか。恋愛関係の妄想をしてなかっただけですね。今日もこのインタビューが終わって道に出た瞬間に車に撥ねられたらどうしよう……とか、つい生き急いでしまうんですけどね(笑)。そういうバッドエンド的な妄想は、確かによくしてますね。あと、人と喋っているときにたまに「アーッ!」って大声出すことがあるんです。実はその「アーッ!」って言った0.001秒くらいの間に500ページくらいの超大作が展開しているんですけど、自分の中では完結してるから「どうしたの?」って訊かれても「いや、なんでもない」って。
──絡みづらいですね(笑)。
 面倒くさいヤツなんです。
──何だか、喜多村さん自身『カオス;ヘッド』の中に登場していてもおかしくないキャラクターですよね。
 そうですか? 確かに、『カオス;ヘッド』のオープニング曲をすごく聴きまくって、ディソードを持ってるわたし映像でのオープニングを妄想したことはありますけど。主題歌を聴きながら別の映像を当てはめたり、映像に別の曲を当てはめたりとか、そういう妄想が好きなんです。わたし眠りが浅いので、寝る前はそうして頭を疲れさせて寝るようにしてます。
喜多村英梨──あまり寝ないんですか?
 だっていつ死ぬか分からないから、寝てる暇があったらその時ある欲求は全部満たしておきたいんですよ。もちろんお仕事に支障が出ない程度には寝ますけど。
──いつ死んでも良い、みたいな生き様なんでしょうか。
 いや、もちろん死ぬのはイヤなんですよ。だから常に防衛戦を張っているんです。本当にマイナス思考だから、石橋を叩きまくって渡らないっていう(笑)。
──なるほど。
 今日もこうして話しているうちは大丈夫なんですけど、終わって家に帰ったら「わたしなんであんなこと喋ったんだろう」って言いながら部屋の隅で体育座り、みたいな。だから友達になってくれた人も最初は「いつも明るくて元気だよね」って言ってくれるんですけど、プライベートで遊んだり家にお泊まりに来てくれたりすると「あ、普通に根暗なヲタなんですね」ってなります。家だと黙々と作業してたまに奇声あげてるだけですから。
 ちなみに家で妄想するのは、ゲームが一番多いですね。アニメだと画面の向こう側で世界が完結してるけど、ゲームだとキャラクターがこっちに向かって喋りかけてくるじゃないですか。それで「あなたのことを一生守っていきたいです」なんて言われたらその瞬間に「おおおお!」みたいな(笑)。友人にはよく「終わってる」って言われます。
──あはは。まさに拓巳くんですね。
 そうですね。PC版の時から『カオス;ヘッド』が好評を頂いたのも、やっぱりプレイヤーが親近感を持てたからだと思うんですよ。女の子が接してきたときの拓巳の反応やモノローグが、すごくリアルだった。2次元も3次元も具現化しているヲタだからこその反応というか。それはわたしも共感できましたね。


PROFILE_
喜多村英梨
きたむらえり
声優。8月16日産まれのA型。愛称はキタエリ、またの名をオタエリ。代表的な出演作は『BLOOD+』(音無小夜)、『こどものじかん』(九重りん)、『こはるびより』(ゆい)、『ぽてまよ』(森山素直)、『瀬戸の花嫁』(不知火明乃)など。現在『とらドラ!』(川嶋亜美)、『ケメコデラックス!』(小林三平太)、『喰霊-零-』(春日ナツキ)などに出演中。


About "CHAOS;HEAD"_
大量の美少女フィギュアに囲まれ、渋谷のビルの屋上にあるコンテナハウスで引きこもり一歩手前の生活を送る高校2年生、西條拓巳。だがある日、いつも使用しているチャットルームに「将軍」と名乗る人物が現れたことで、彼の平穏な日常は崩壊していく……。渋谷を揺るがす凄惨な連続殺人事件「ニュージェネレーションの狂気」とは? そして拓巳につきまとう謎の視線とは? 5pb.とNitroplusによる強力タッグが贈るプロジェクトは、PCゲーム、アニメ、Xbox 360へと拡大。妄想は加速する。「その目、だれの目──」


INFORMATION_

Xbox 360『CHAOS;HEAD NOAH』
CHAOS;HEAD NOAH2009年2月26日発売予定
5pb.より発売される、Xbox 360移植版。PC版で描かれなかった各ヒロイン毎の固有シナリオを追加。それに伴って新規イベントCGや、各ヒロインイメージソングを含む全10曲のボーカル曲など、様々な新要素が追加されている!
http://5pb.jp/games/chaoshead/


アニメ『カオス;ヘッド』
チバテレビ、tvk、テレ玉、TOKYO MX、キッズステーションにて絶賛放送中
http://www.chaoshead.jp/

PCゲームソフト『CHAOS;HEAD』
9,240円(税込) 好評発売中
http://www.nitroplus.co.jp/pc/lineup/into_15/top.php

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